## 離職が続く会社に共通する、たった1つの問題
「また辞めてしまった——」
採用にお金をかけて、研修も実施して、評価制度も整えた。なのに人が定着しない。そんな悩みを抱える中小企業の経営者は少なくありません。「待遇が悪いからだ」「もっと給料を上げなければ」と考えがちですが、実は多くの場合、問題の本質はそこにありません。
### 制度を整えても人は辞める
福利厚生を充実させる。評価制度を導入する。有給を取りやすくする。
これらはすべて大切なことです。しかし、これだけ手を打っても離職が続く会社には、共通した問題が一つあります。
それは**「関係性」**の欠如です。
社員が会社を辞める本当の理由を調べると、上位に必ず出てくるのが「人間関係」や「上司との関係」です。給与や制度に不満があっても、職場の人間関係が良ければ踏みとどまる人は多い。逆に、どれだけ条件が良くても、孤立感や無関心な職場では人は長続きしません。
採用コストは1人あたり数十万〜百万円以上。離職が繰り返されるたびに、お金と時間と現場のモチベーションが削られていきます。
### 「関係性」とは仲良しではなく「安心感」のこと
関係性といっても、飲み会を増やすとか、仲良くなればいいということではありません。
ここで言う関係性とは、「自分はここにいていいんだ」「ちゃんと見てもらえている」という**安心感と承認**のことです。
経営者や上司が、社員の仕事ぶりを見ている。成長に関心を持っている。困ったときに話せる。それだけで、人の職場に対する感覚は大きく変わります。
実際、離職率が低い会社の多くは、特別な制度があるわけではなく、「話しやすい雰囲気」「認めてもらえる文化」が根づいています。
### まず「見ること」から始める
では、どうすればいいか。難しいことではありません。
- **週に1回、5分でいいから一人ひとりと話す**
- **「ありがとう」「助かった」という言葉を惜しまない**
- **社員の変化(様子・態度・成果)に気づく習慣を持つ**
これを「1on1」と呼ぶこともありますが、形式は何でもいい。大事なのは、経営者や上司が「あなたのことを見ている」というメッセージを伝え続けることです。
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離職は突然起きるように見えて、実は積み重なった「小さな無関心」が引き金になっていることがほとんどです。
今いるスタッフの顔を思い浮かべてみてください。最後にちゃんと話したのはいつですか?
制度を整える前に、まず「関係性を作る」ことから始めてみてください。それが、人が育つ組織の土台になります。
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